他社で断られた歯車・伝達部品製作
大ロット短納期もご相談ください

【受付時間】9:00~17:00

WORMGEAR-WHEELGEARウォーム&ホイール

ウォーム&ホイールとは

ねじ歯車(ウォーム)とそれに合うはすば歯車(ウォームホイール)を組み合わせた歯車機構です。ウォームはネジのように螺旋状の歯があり、ウォームホイールはそれに噛み合う歯車です。この組み合わせにより、ウォームがウォームホイールを駆動し、運動や力を伝達します。

ウォーム&ホイールとは

菊伊歯車でできること

  • ウォームとホイールを社内にて全加工することも可能です!

特徴

大きな減速比 ウォームギヤは非常に大きな減速比を達成できるため、小さな力で大きな負荷を動かすことができます。これはウォームの1回転でウォームホイールが少ししか回転しないからです。
コンパクトな設計 ウォームとウォームホイールの配置は軸が直交するため、コンパクトな設計が可能です。これにより、スペースが限られたアプリケーションに適しています。
自己ロッキング 特定の条件下でウォームギヤは自己ロッキング機能を持つことがあり、ウォームホイールからウォームへの逆駆動が非常に困難または不可能になります。これにより、安全性が向上します。
滑らかで静かな運転 ウォームギヤは滑らかで静かな運転が可能で、振動や騒音が少ないため、音を抑える必要がある製品などに適しています。
摩耗と熱の問題 ウォームギヤは歯面が滑るため、摩擦が大きく、摩耗や発熱が大きな問題となることがあります。このため、高性能の潤滑油や特殊な材料が必要となることがあります。

最適な材質と加工範囲

対応範囲

サイズ ~400Φ(5Φ~80Φが得意です)
モジュール M0.2~M6
歯数 1~1000
重さ ~20kgまで

材質

鋼材 S45C、SCM415等
アルミ A2017、A5056等
非鉄材 C3604、SUS等
樹脂 POM、MC901等

ウォーム&ホイールの種類

円筒ウォームと斜歯歯車

ウォームと斜歯歯車の組み合わせです。

形状 ウォームが円筒形で、斜歯歯車と噛み合います。
利点 接触が点接触であり、負荷能力が小さいですが、製作が容易です。
用途 軽負荷の機械や装置で使用されます。

円筒ウォームとウォームホイール

最も一般的に使用されるウォームギアの組み合わせです。

形状 ウォームが円筒形で、ウォームホイールと噛み合います。
利点 接触が線接触であり、最も多く用いられる組み合わせです。
用途 自動車のパワーステアリング、電動式鉄道模型、望遠鏡や顕微鏡の微動装置などで使用されます。

鼓形ウォームとウォームホイール

高負荷能力を持つウォームギアの組み合わせです。

形状 ウォームが鼓形で、ウォームホイールと面接触で噛み合います。
利点 接触が面接触であり、負荷能力が高いですが、製作には高い精度が必要です。
用途 高負荷がかかる重機や産業機械で使用されます。

多条ウォームギア

複数のねじ山を持つウォームとウォームホイールの組み合わせです。

形状 ウォームが複数のねじ山(条)を持ち、ウォームホイールと噛み合います。
利点 接触が面接触であり、単条ウォームギアに比べて高い負荷能力を持ちます。複数のねじ山により、動力伝達が滑らかで効率的です。
用途 高トルクが必要な機械や装置、精密な位置決めが求められるシステムなどで使用されます。

用途

回転の方向を90度変え、大きな減速比が必要な機械で使用されます。振動や騒音が少なく、
セルフロック機能により昇降機の安全性も高まります。

オルゴールのガバナー 調速機構として使用されます。ウォームが羽根を回転させることで、ドラムの回転数を調整し、オルゴールの演奏速度を一定に保ちます。これにより、美しい音色を長時間楽しむことができます。
弦楽器の糸巻き 弦を巻き取るペグにウォームギアを組み込み、微細な調整が可能になります。これにより、弦の張力を正確に調整し、音程を安定させることができます。
望遠鏡や顕微鏡の
微動装置
ウォームの回転により、ウォームホイールが微細な動きを実現し、観測対象の細かな調整が行えます。これにより、正確な観察や計測が可能になります。
電動式鉄道模型 駆動機構として使用されます。モーター軸が垂直または線路方向に配置され、ウォームギアが直交する輪軸側のウォームホイールを介して走行します。これにより、スムーズで正確な動きが実現されます。
自動車のパワーステアリング モーター軸に接続されたウォームが回転し、ステアリングコラムシャフトに付けられたウォームホイールを駆動します。これにより、ハンドル操作が軽くなり、運転者の負担を軽減します。