- 試作
製品 | ウォームギヤ |
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材質 | 真鍮 M0.4 |
ウォームギヤ
2024.07.22
ねじ歯車(ウォーム)とそれに合うはすば歯車(ウォームホイール)を組み合わせた歯車機構です。ウォームはネジのように螺旋状の歯があり、ウォームホイールはそれに噛み合う歯車です。この組み合わせにより、ウォームがウォームホイールを駆動し、運動や力を伝達します。
大きな減速比 | ウォームギヤは非常に大きな減速比を達成できるため、小さな力で大きな負荷を動かすことができます。これはウォームの1回転でウォームホイールが少ししか回転しないからです。 |
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コンパクトな設計 | ウォームとウォームホイールの配置は軸が直交するため、コンパクトな設計が可能です。これにより、スペースが限られたアプリケーションに適しています。 |
自己ロッキング | 特定の条件下でウォームギヤは自己ロッキング機能を持つことがあり、ウォームホイールからウォームへの逆駆動が非常に困難または不可能になります。これにより、安全性が向上します。 |
滑らかで静かな運転 | ウォームギヤは滑らかで静かな運転が可能で、振動や騒音が少ないため、音を抑える必要がある製品などに適しています。 |
摩耗と熱の問題 | ウォームギヤは歯面が滑るため、摩擦が大きく、摩耗や発熱が大きな問題となることがあります。このため、高性能の潤滑油や特殊な材料が必要となることがあります。 |
サイズ | ~400Φ(5Φ~80Φが得意です) |
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モジュール | M0.2~M6 |
歯数 | 1~1000 |
重さ | ~20kgまで |
鋼材 | S45C、SCM415等 |
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アルミ | A2017、A5056等 |
非鉄材 | C3604、SUS等 |
樹脂 | POM、MC901等 |
ウォームと斜歯歯車の組み合わせです。
形状 | ウォームが円筒形で、斜歯歯車と噛み合います。 |
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利点 | 接触が点接触であり、負荷能力が小さいですが、製作が容易です。 |
用途 | 軽負荷の機械や装置で使用されます。 |
最も一般的に使用されるウォームギアの組み合わせです。
形状 | ウォームが円筒形で、ウォームホイールと噛み合います。 |
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利点 | 接触が線接触であり、最も多く用いられる組み合わせです。 |
用途 | 自動車のパワーステアリング、電動式鉄道模型、望遠鏡や顕微鏡の微動装置などで使用されます。 |
高負荷能力を持つウォームギアの組み合わせです。
形状 | ウォームが鼓形で、ウォームホイールと面接触で噛み合います。 |
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利点 | 接触が面接触であり、負荷能力が高いですが、製作には高い精度が必要です。 |
用途 | 高負荷がかかる重機や産業機械で使用されます。 |
複数のねじ山を持つウォームとウォームホイールの組み合わせです。
形状 | ウォームが複数のねじ山(条)を持ち、ウォームホイールと噛み合います。 |
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利点 | 接触が面接触であり、単条ウォームギアに比べて高い負荷能力を持ちます。複数のねじ山により、動力伝達が滑らかで効率的です。 |
用途 | 高トルクが必要な機械や装置、精密な位置決めが求められるシステムなどで使用されます。 |
回転の方向を90度変え、大きな減速比が必要な機械で使用されます。振動や騒音が少なく、
セルフロック機能により昇降機の安全性も高まります。
オルゴールのガバナー | 調速機構として使用されます。ウォームが羽根を回転させることで、ドラムの回転数を調整し、オルゴールの演奏速度を一定に保ちます。これにより、美しい音色を長時間楽しむことができます。 |
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弦楽器の糸巻き | 弦を巻き取るペグにウォームギアを組み込み、微細な調整が可能になります。これにより、弦の張力を正確に調整し、音程を安定させることができます。 |
望遠鏡や顕微鏡の 微動装置 |
ウォームの回転により、ウォームホイールが微細な動きを実現し、観測対象の細かな調整が行えます。これにより、正確な観察や計測が可能になります。 |
電動式鉄道模型 | 駆動機構として使用されます。モーター軸が垂直または線路方向に配置され、ウォームギアが直交する輪軸側のウォームホイールを介して走行します。これにより、スムーズで正確な動きが実現されます。 |
自動車のパワーステアリング | モーター軸に接続されたウォームが回転し、ステアリングコラムシャフトに付けられたウォームホイールを駆動します。これにより、ハンドル操作が軽くなり、運転者の負担を軽減します。 |